小説 『コラプティオ』真山仁 これまでも真山仁の小説はいくつか読んでいるが、あまりはずれたことがない。 今回も手堅くまとめてある。 コラプティオとはラテン語で「疑獄」という意。 内容は日本の政府を舞台にしたポリティカルスリラー。... 2014年7月13日 十六夜亭
小説 『楽園のカンヴァス』原田マハ 原田マハの『楽園のカンヴァス』です。 第25回山本周五郎賞受賞作。 大人のファンタジーであり、よい恋愛小説だなぁと。 恋愛小説と言うには、恋愛の要素が少ないような気がするが、でもやっぱり、恋愛小説なのだと思う。 実在する倉敷にある大原美術館やMOMA(ニューヨーク近代美術館)が登場したり、舞台がスイスのバーゼルに移った... 2014年7月12日 十六夜亭
小説 『春を背負って』笹本稜平 笹本稜平の『春を背負って』である。 高校生の頃は、新田次郎の『孤高の人』、『栄光の岩壁』、『銀嶺の人』といった山岳小説を読みふけった。 その影響で、短い間だったが「山と渓谷」や「岳人」なんていう登山の... 2014年5月5日 十六夜亭
ミステリー 『KGBから来た男』デイヴィッド・ダフィ デイヴィッド・ダフィの『KGBから来た男』である。 タイトルからするとスパイアクションモノを想像するが、チャンドラーの系譜に連なるような、かなりちゃんとしたハードボイルドだった。 ミステリーでロシアが登場するとなれば、当然、vsアメリカ(西側)というエスピオナージの構図が定番だったが、本作はニューヨーク在住のKGBでス... 2014年2月11日 十六夜亭
小説 『原発ホワイトアウト』若杉冽 若杉冽の『原発ホワイトアウト』である。 現役の官僚が書いたことで話題の小説。 登場する一部の人物には実在のモデルがいると言われ、発売当初、霞ヶ関では、そのリアルさから作者がだれか犯人探しが始まったとか…。 おそらく著者がこの小説を通じてアピールしたいのは、電力会社が日本という国のシステムに、どのように関与しコントロール... 2014年2月9日 十六夜亭
小説 『グリード』真山仁 真山仁の『グリード』である。NHKでドラマにもなった経済小説『ハゲタカ』シリーズの最新刊。 舞台はリーマンショック直前のアメリカ。 サブプライムローンの破綻に端を発するウォールストリート発の世界金融恐慌。 この混乱に乗じてアメリカを象徴するような企業を買収しようとする、主人公の鷲津が社長を務める投資ファンド。 このたく... 2014年1月19日 十六夜亭
歴史・時代小説 『光圀伝』冲方丁 冲方丁(うぶかた・とう)の『光圀伝』である。 文字通り、水戸光圀の物語であり、彼の青年期から亡くなるまでを描いた大河小説である。 思えば水戸光圀、イコール水戸黄門はテレビで何度となく見ているせいか分か... 2014年1月9日 十六夜亭
小説 本屋大賞 『舟を編む』三浦しをん 三浦しをんの『舟を編む』です。 2012年の第9回「本屋大賞」受賞作。 相変わらずうまいなぁと感心する。 以前、『風が強く吹いている』という大学生の箱根駅伝をテーマにした作品を読んだ時も思ったことだが心の機微というか、泣かせどころを知っている。 この作者、普段光の当たらないような職業や人々にスポットを当てて物語を作るの... 2013年12月31日 十六夜亭
ミステリー 『64(ロクヨン)』横山秀夫 横山秀夫『64(ロクヨン)』である。『このミステリーがすごい! 2013年国内編 1位』、『2013年 週刊文春ミステリーベスト10 1位』、『2013年本屋大賞 2位』という屈指のミステリー。昨今のライトノベルまがいの... 2013年12月23日 十六夜亭
小説 ホラー 『残穢』小野不由美 小野不由美の『残穢』である。 「残穢」は「ざんえ」と読む。 残った穢(けが)れということですね。 第二十六回山本周五郎賞受賞作。 ノンフィクションのようなフィクションのようなマジックリアリズム的な不思議な小説。 そんな訳で小説としてもホラーとしても、ちょっと異色。 発端は主人公の知り合いのライターからもたらされた、怪異... 2013年12月22日 十六夜亭
ミステリー 『教場』長岡弘樹 長岡弘樹の『教場』である。 今年の「このミステリーがすごい!」で国内篇の第2位になった作品。 そうしたこともあり、地元の図書館で見つけたときに迷わず手にとる。 舞台は警察学校。 物語は、各々、独立した短編で構成されているが最初にプロローグ的なエピソードがあり最後にエピローグで締められているので連作として読むのだろう。 ... 2013年12月15日 十六夜亭
小説 『光る牙』吉村龍一 『羆嵐』が思い浮かぶ 吉村龍一の『光る牙』である。 ヒグマの登場する小説と言えば、いやでも吉村昭の『羆嵐』が思い浮かぶ。 大正4年12月に北海道の苫前(とままえ)でヒグマが村を襲い7名が死亡し3名が重傷を負ったという「三毛別羆事件」を克明に描いた、ハードな物語である。 大学生の頃に読んで、ヒグマの恐ろしさに戦慄した記憶... 2013年12月9日 十六夜亭
ミステリー 翻訳 『007 白紙委任状』ジェフリー・ディーヴァー ジェフリー・ディーヴァーの『007 白紙委任状』である。著者はリンカーン・ライムシリーズで有名な、あのジェフリー・ディーヴァー。 緻密なミステリーを書くアメリカのベストセラー作家だ。 本来、007シリーズは... 2013年12月8日 十六夜亭