小説の記事一覧
ジェフリー・ディーヴァーの『スキン・コレクター』である。基本、ジェフリー・ディーヴァーは嫌いではないが、その緻密なストーリーや濃密な文章のせいか、読むのには少々、覚悟が必要な気分がある。そんな訳で...
橘玲の『タックスヘイヴン』である。いや、面白い。 著者お得意の国際金融ミステリーである。 この作家、もうちょっと作家としての評価を得ていいのではないだろうか?...
乾石智子の『夜の写本師』です。最近、著者が山形県出身と知り「読んでみたいなぁ」と思っていた一冊。池上冬樹氏が世話人を務める「小説家になろう講座」のおかげが大きいと思うが、このところの山形出身の小説家の...
佐藤正午の『鳩の撃退法』です。ものすごく、久しぶりに読む佐藤正午の小説。大学生の頃に著者の青春小説は、何冊か読んだ記憶がある。以来、あまり佐藤正午の名前は聞かなかったなぁと思いながら、最近、書評サイトで...
アメリカを代表する人気ベストセラー作家、スティーヴン・キングの『アンダー・ザ・ドーム』である。 向こうのテレビドラマになったこともあり、以前から興味はあったのだが上下巻で1400ページ(しかも上下2段...
第11回本屋大賞、第35回吉川英治文学新人賞受賞作。 上下巻、各々500ページ近いなかなかのヴォリューム。 おかげで、お盆休みのかなりの時間をつぎ込んでしまった。 東北の内陸に住んでいると、なかなか身...
西加奈子の『サラバ!』である。 2015年本屋大賞第2位。そして今年、1月の第152回直木賞の受賞作。 そんな訳で、ずっと読みたかったのだがいつも行く町の図書館でラッキーにも発見。 上下2巻であわせて...
飯嶋和一の『狗賓童子(ぐひんどうじ)の島』である。著者が描く物語の主人公は清廉な人たちが多いが、この物語の主人公も実に清々しい。 主人公は大塩平八郎の乱で平八郎とともに蜂起した西村履三郎を父に持つ西村常太郎。...