小説 『しゃべれどもしゃべれども』佐藤多佳子 久しぶりに「いー本」に出会った感じです。 軽ーい文章がスゥーッと頭に入ってきます。 若い落語家が主人公で、その日常と彼の周辺の人々との交わりを描いたものですが、すごく良い。 結構、泣かせるところもあり... 2007年5月30日 十六夜亭
ミステリー 『ナイトフォール』ネルソン・デミル ネルソン・デミルの『ナイトフォール』です。 翻訳は白石朗。 この作家、結構、お気に入りです。 まぁ、はずれる場合も時としてあるのですが…。 中でも、ジョン・コーリーという主人公が登場する一連のシリーズは、いつも一気に読んでしまう。 本作も期待にたがわずジェットコースターのような展開でページを手繰る手が止まらなかった。 ... 2006年9月21日 十六夜亭
ミステリーマイクル・クライトン 『恐怖の存在』マイクル・クライトン マイクル・クライトン『恐怖の存在』(上・下)早川書房を読む。 この本を読むと「はたして、地球は本当に温暖化に向かっているのだろうか」という疑問が普通にわいてくる。 地球温暖化や環境問題というのは、毎日... 2006年7月7日 十六夜亭
小説傑作奥田英朗 『サウスバウンド』奥田英朗 奥田英朗の『サウスバウンド』である。 さほど期待はしなかったのだが思わぬ収穫だった。 ところどころで、クスクスと笑ってしまう。 いや、ホントに「明るくて面白くて、元気をもらえる小説」である。 以前、直... 2006年5月21日 十六夜亭
小説時代小説池波正太郎 『剣客商売』池波正太郎 現在、池波正太郎の剣客商売シリーズの5巻目となる『剣客商売-白い鬼』を読み終わったばかりである。 すっかり、池波正太郎の『剣客商売』に魅入られてしまった。 時代小説の巨匠に、こういうのも失礼だが、読ん... 2006年3月5日 十六夜亭
小説 『レキオス』池上永一 「レキオス」池上永一(文芸春秋)を読む。 沖縄出身の小説家だけあって沖縄の空気やにおいをリアルに感じさせる作品である。 伝奇小説、あるいはSF小説としての素材がよいだけに一寸残念な展開のさせ方である。... 2006年3月1日 十六夜亭
歴史・時代小説 『信長の棺』加藤廣 織田信長の伝記『信長公記(しんちょうこうき)』の作者、太田牛一を主人公にした作品である。 牛一は織田信長に使えた実在の人物。 信長の死後、豊臣秀吉に使え 牛一が「信長の遺骸がどこに消えたか」というミス... 2006年1月29日 十六夜亭
小説 『半島を出よ』村上龍 村上龍の『半島を出よ』である。本作は第59回毎日出版文化賞及び第58回野間文芸賞を受賞。上下巻で1000ページを超える厚い本だ。ものすごく久しぶりに読む村上龍の作品である。... 2006年1月9日 十六夜亭
ミステリー 『愚か者死すべし』原尞 正月、早々『愚か者死すべし』である。 歯の浮くようなキザなセリフ。 あくまでも、原尞という作者流の男の美学に彩られた作品である。 セリフやプロット、女性を含めた脇役にいたる全ての登場人物の行動パターン... 2006年1月5日 十六夜亭
ミステリー 『ダ・ヴィンチ・コード』ダン・ブラウン 遅ればせながら大ベストセラーのダン・ブラウン「ダ・ヴィンチ・コード」を読む。 「買うまでもないだろうな」と思い、そのうち図書館で借りてやろうと思っていると今月初めに県立図書館で見つけた。 しかも『ダ・... 2005年12月25日 十六夜亭
歴史・時代小説司馬遼太郎 『空海の風景』司馬遼太郎 司馬遼太郎の『空海の風景』である。 司馬の作品は大好きだが、この作品は、正直、とっつきにくい印象があり、なかなか手をだせずにいた。 しかし、いざ読んでみるとぐいぐいと引き込まれるように読んでしまった。... 2005年5月5日 十六夜亭
小説直木賞 『空中ブランコ』奥田英朗 終日、山形市にある県立図書館で過ごす。 昼食後、図書館にもどり奥田英朗「空中ブランコ」(文芸春秋)を一気に読了。 「軽妙洒脱」という四文字熟語があるが、まさにそんな感じ。 異なる章ごとに、跳べなくなっ... 2005年1月22日 十六夜亭