須賀しのぶの『革命前夜』です。 当初は、恩田陸の『蜜蜂と遠雷』のような音楽だけが軸になる物語かと思ったのですが…。 違いました。 読み進めていくうちに音楽が大切な要素ではあるが、決してメインテーマになっているわけではないなと。 どちらかといえば、この物語の中心にあるのは壁の崩壊直前という特異な状況の東ドイツでの歴史に翻...
青春小説の記事一覧
森見登美彦の『太陽の塔』です。 パワフルでポップで疾走感のある文体。 文章もユニークだけど、どこか格調の高さを感じさせる。 初めて読む作家ですが、妙にそそられ、クセになりそうでなりそうです。 京都大学...