小説 傑作 『船に乗れ!』藤谷治 藤谷治の『船に乗れ!』です。 全3巻と結構なボリュームですが、引き込まれるように読み終えてしまった。 そして「クラシックをやる高校生というのはなかなか小生意気な生き物なのですなぁ」と、その昔、凡庸な高校時代を送ったオジサンは思うのでした…。 天真爛漫な青春小説と思ったけど、1、2巻を読み終え、まさか、こんなへヴィーな展... 2011年4月17日 十六夜亭
小説 吉田修一 『横道世之介』吉田修一 吉田修一の『横道世之介』です。 なんか、笑えて泣けました。 読み終えて、思い出されるのは2001年の1月に山手線の新大久保駅で実際に起きた痛ましい人身事故。 泥酔した男性がプラットホームから転落。 落ちた男性を救助しようとして、線路に飛び降りた日本人カメラマンと韓国人留学生が進入してきた電車にはねられ三人とも亡くなった... 2010年5月28日 十六夜亭
小説 新田次郎『劒岳―点の記』 映画化されて話題 新田次郎の「劒岳―点の記」です。 最近公開された映画『劒岳―点の記』が話題になっているのに触発されて読んでみました。 新田次郎は久しぶりです。 高校生の頃、夢中で読んだ 彼の作品は高... 2009年7月12日 十六夜亭
歴史・時代小説 飯嶋和一 『出星前夜』飯嶋和一 真面目で骨太で硬派な時代小説です。 前作の「黄金旅風」同様こちらも装丁が美しい。 物語は第一部と第二部に分かれ、600ページを超えるなかなか長い小説です。 舞台は島原の乱。 しかし、主人公は天草四郎で... 2009年6月23日 十六夜亭
小説 村上春樹 『1Q84』村上春樹 待望の村上春樹の『1Q84』だ。 最初の数ページを読んだところで「もう、古き良き時代の村上春樹じゃないんだなぁ」と思った。 まあ、自分にとっての村上春樹の全盛は、大学生の頃に読んだ『羊をめぐる冒険』や『世界の終わりとハードボイルドワンダーランド』あたりのわけだが…。 しかし、読み進むにつれ、最近の彼の作品では最も、自分... 2009年5月31日 十六夜亭
ミステリー 翻訳 『ユダヤ警官同盟』マイケル・シェイボン マイケル・シェイボンの『ユダヤ警官同盟』です。 翻訳は黒原敏行。 発行は2009年5月。 帯にやられたという感じである。 帯には「とてつもないミステリ、上陸。今年度ナンバー1注目作!」とある。 おまけにヒューゴー賞、ネビュラ賞、ローカス賞という海外のSFの主な賞を総なめの上、エドガー賞長篇賞、ハメット賞最終候補というこ... 2009年5月20日 十六夜亭
小説 池上司『ミッドウェイの刺客』 池上司、お得意の潜水艦モノです。 今、潜水艦を舞台にした小説を描かせたら福井敏晴と、この作家が双璧ではないでしょうか? 舞台は太平洋戦争さなかの昭和17年6月5日から7日にかけて行われたミッドウェイ沖... 2009年5月11日 十六夜亭
小説 万城目学 『鹿男あをによし』万城目学 万城目学の『鹿男あをによし』です。 昨年、フジテレビでドラマになったので知っている人も多いと思います。 主人公の女子高に赴任になった教師は玉木宏が演じました。 物語は不器用な青年教師の“おれ”が奈良にある女子高に赴任するところから始まる。 その不器用な性格ゆえ生徒ともなかなかなじめなかったおれは、ある日、奈良公園の鹿か... 2009年4月23日 十六夜亭
ミステリー 今野敏『隠蔽捜査』 今野敏の『隠蔽捜査』です。 なかなか、よい、警察小説です。 ページ数もコンパクトでテンポもよい。 ちょっと、主人公と彼の妻の生き方に感動しました。 主人公は警察庁長官官房総務課課長の竜崎伸也。 いわゆるキャリアといわれる警察官僚です。 物語は凶悪な犯罪を起こしたにもかかわらず少年だったため刑が軽くて出所した人物たちが次... 2009年4月21日 十六夜亭
小説 『家日和』奥田英朗 奥田英朗の『家日和』である。 6編を収めた短編集で第20回柴田錬三郎賞を受賞した。 作品全体を覆うのは、フフフというような軽妙なユーモアである。 そして、ちょっと、ホロっとする。 著者の作品には、伊良部という精神科医が登場する『イン・ザ・プール』や『空中ブランコ』という短編集があるのだが、むかし図書館でクックッと笑い声... 2009年4月9日 十六夜亭
小説 万城目学 『鴨川ホルモー』万城目学 万城目学(まきめまなぶ)の『鴨川ホルモー』です。 やぁ…、面白い! わろた! フジテレビで放映した『鹿男あをによし』というドラマがありましたが、その原作を書いた万城目学(まきめまなぶ)のデビュー作です。... 2009年3月19日 十六夜亭
ミステリー 『ナイチンゲールの沈黙』海堂尊 海堂尊の『ナイチンゲールの沈黙』である。 前作の『チームバチスタの栄光』はとっても面白かった。 展開もスピーディーだしストーリーにも無理がなく、最後まで一気に読んだ覚えがある。 映画やドラマになってヒットしたのも、さもありなんという感じである。 という訳で、前作と同じようなものを期待して読んだのだが、どうもノリきれなか... 2009年2月25日 十六夜亭
ミステリー 『無痛』久坂部羊 久坂部羊の『無痛』です。 東京へ出掛けた行き帰りの新幹線の中でイッキに読みきりました。 面白かったです。 …が、ちょっとグロい感じもあります。 『羊たちの沈黙』など一連のハンニバル・レクターのシリーズにも似たニュアンスがあります。 タイトルは「無痛」ですが、被害者が惨殺されるシーンは克明かつ事細かに描かれており、読んで... 2009年2月22日 十六夜亭