SF 傑作日本SF大賞貴志祐介 『新世界より』貴志祐介 貴志祐介の『新世界より』です。 今年読んだエンターテイメントの中ではボリュームも面白さも超弩級のSF?、ファンタジー?、ホラー?、青春小説?、…。 そんな小説だ。 寝食を忘れたように、むさぼり読んでし... 2008年9月8日 十六夜亭
小説 『永遠の旅行者』橘玲 橘玲の『永遠の旅行者』である。 初めて読む作家であり、あまり期待せずに読み始めたが思わぬ拾い物をしたという感がある。 ストーリーは緻密で複雑。 計算された隙のない内容で、とてもよくできている。 金融や税金の知識を駆使した金融情報小説といっていいと思うが、一言で金融情報小説とくくれない部分も多く人間ドラマとしてもよく描け... 2008年8月13日 十六夜亭
小説 『聖者は海に還る』山田宗樹 山田宗樹の『聖者は海に還る』です。 ミステリー小説だと思って読み始めましたが、これは恋愛小説ですね。 悲しい物語ですが、最後の1行に救われます。 このあたり、ややあざとさを感じないわけでもありませんが…。 とある中高一貫の進学校に赴任してきた臨床心理士。 彼にカウンセリングを受けるとクライアントたちの症状は劇的に改善す... 2008年7月30日 十六夜亭
歴史・時代小説 『一夢庵風流記』隆慶一郎 隆慶一郎の『一夢庵風流記』です。 『花の慶次』という少年ジャンプに掲載された漫画の原作になった小説です。 漫画の主人公は『北斗の拳』のケンシロウのような顔をした人物でした。 この漫画のおかげで主人公の前田慶次郎は一躍有名になりました。 当時、この漫画は読んでいませんが漫画の存在自体は知っております。 物語は戦国時代末期... 2008年7月25日 十六夜亭
SF 『深海のイール』フランク・シェッツィング フランク・シェッツィングの『深海のイール(Yrr)』です。 この強力な帯のパワーに負けて、三冊イッキ買いしてしまいました。 地球を襲うカタストロフィーてんこもりです。 前半から中盤にかけての壮大なスケ... 2008年5月6日 十六夜亭
小説 『古道具 中野商店』川上弘美 川上弘美の『古道具 中野商店』です。 実をいえば…。 というほどのことも、ないのですが川上弘美の小説やエッセーのまったりした癒される感じが好きです。 作品によっては、まったく、まったり感のない湿度の高い小説もありますが…。 で、本作ですが古道具屋が舞台の恋愛小説です。 古道具屋というシチュエーションに村松友視の『時代屋... 2008年4月14日 十六夜亭
ミステリー 翻訳 『ウォッチメイカー』ジェフリー・ディーヴァー ジェフリー・ディーヴァーの『ウォッチメイカー』です。 2008年度の『このミステリーがすごい』の海外部門で第1位になった作品です。 主人公のリンカーン・ライムは脊髄損傷のため両手両足が麻痺しているとい... 2008年3月20日 十六夜亭
歴史・時代小説 司馬遼太郎 『世に棲む日日』司馬遼太郎 司馬遼太郎の『世に棲む日日』である。吉田松陰と高杉晋作の生き方にを描いた物語である。司馬遼太郎のエッセイを読んでかねてから心に残る言葉があった。「吉田松陰の母親のお滝は自分の孫に『松蔭叔父のようにおなり』と... 2008年2月17日 十六夜亭
ファンタジー 上橋菜穂子 『精霊の守り人』上橋菜穂子 上橋菜穂子の『精霊の守り人』です。 本屋さんのポップにあった「ダ・ヴィンチ文庫ランキング1位決定!」「本の雑誌が選ぶ2007年文庫ベスト1決定!」という惹句と著者の文化人類学者というプロフィールにそそられ買ってみました。 面白いです! 一気、読みです! 内容は、いわゆるファンタジーです。 ファンタジーというとホビットや... 2008年1月19日 十六夜亭
SF 『スカイ・クロラ』森 博嗣 すべてを語ることのない静かな詩のような小説です。 翻訳された小説のような文体。 ちょっと奇抜で誇張された比喩。 主人公は葛藤を抱えた世を拗ねたような少年。 各章の冒頭に序文があって、それがサリンジャー... 2007年11月10日 十六夜亭
歴史・時代小説 『卵のふわふわ』宇江佐真理 宇江佐真理の『卵のふわふわ -八丁堀喰い物草子・江戸前でもなし-』です。タイトルに惹かれて手にとりました。読みきりの短編が集まって一編の長編を成すような小説です。各短編のタイトルをよくみると「秘伝... 2007年10月13日 十六夜亭
歴史・時代小説 藤沢周平 『海鳴り』藤沢周平 藤沢周平の『海鳴り』です。 著者の作品は何冊も読んでいますが、彼の作品の中ではめずらしく暝い小説です。 主人公は老齢に指しかかった商人という市井の人です。 この主人公が引き起こす不倫の話を軸にした人情話のような恋愛小説です。 こうした、不義というか不倫の小説を読むにつけ思うのは「人の心に戸はたてられないなぁ」ということ... 2007年9月14日 十六夜亭
ミステリー 『破裂』久坂部羊 久坂部羊の『破裂』である。 いわゆる医療ミステリー。 文章も読みやすく、エンターテイメント性もあり読み応えは十分。 とはいえ、高齢化社会や医療裁判、尊厳死、医大のシステムといった多くの社会問題を読者に投げかける。 今の超高齢化といわれる日本の現実を思うとある意味、非常に示唆に富んだ、ちょっと怖い小説である。 映画監督で... 2007年9月5日 十六夜亭