『ウォッチメイカー』ジェフリー・ディーヴァー
ジェフリー・ディーヴァー『ウォッチメイカー』
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ジェフリー・ディーヴァーの『ウォッチメイカー』です。
2008年度の『このミステリーがすごい』の海外部門で第1位になった作品。
翻訳は池田真紀子。

主人公のリンカーン・ライムは脊髄損傷のため両手両足が麻痺しているというユニークな設定です。
そのため、事件の解決は常に現場にいる刑事や警官たちにベッドの上から指示を出すというやり方で解決していきます。

この四肢が麻痺したニューヨーク市警の捜査顧問が登場するシリーズ最初の作品『ボーン・コレクター』は主人公のリンカーン・ライムをデンゼル・ワシントン、そして公私にわたる主人公のパートナーのアメリア・サックスをアンジェリーナ・ジョリというキャストで映画化されました。
映画自体も悪くない作品だった記憶しています。
どうも、その映画のイメージが強すぎて本を読んでいるとデンゼル・ワシントンとアンジェリーナ・ジョリの顔がちらつきます。

事件の捜査はウォッチメイカーと名乗る犯人の殺人事件とアメリア・サックスが担当するニューヨーク市警の汚職事件の二本立てで進んでいきます。
物語の展開は二つの事件が絡みあい結末が二転・三転するといった具合です。
リンカーン・ライムシリーズの最高傑作と推すミステリー愛好家の方も多いようですが、個人的にはやや、やりすぎの感がしないこともありませんでした…。
話が複雑で一気読みしないと、途中でエネルギーが枯れてしまいそうです。
……が、一気読みするにはヴォリュームがありすぎです。
ジェフリー・ディーヴァーはどの作品もそうなのですが、面白いのは判っているけど、本が分厚くて話が複雑なので手を出すのに少々、覚悟が必要です。

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