小説 傑作直木賞 『悼む人』天童荒太 小説のもつ力を感じる作品天童荒太の『悼む人』です。 最近読んだ小説のなかでは、もっとも小説の持つチカラというものを感じた作品です。 イヤハヤ、何と言うか、いろいろと考えさせられます。 人の死、人を愛す... 2009年1月25日 十六夜亭
歴史・時代小説 和田竜『のぼうの城』 和田竜の『のぼうの城』である。 帯の「今年のナンバー1」というコピーにそそられて読んでみたが、もうひとつ作品に奥行きが感じられない。 面白くないこともないが、小説的には、もう一つこなれていない感じ。 ただ戦国時代、地方の小さな城を舞台にこうしたドラマチックな戦いが実際にあったことを知る勉強になったのはよかった。 物語は... 2009年1月18日 十六夜亭
ミステリー トム・ロブ・スミス『チャイルド44』 トム・ロブ・スミスの『チャイルド44』である。 本の帯には「このミステリーがすごい!」2009年版海外編第1位。 2008年度CWAスティール・ダガー受賞、ブッカー賞ノミネートとある。 これは、是非とも読まねばなるまい。 この小説は1978年から1990年にかけてロシアで実際にあったチカチーロ事件という52人を殺害した... 2009年1月11日 十六夜亭
ファンタジー 森見登美彦 『有頂天家族』森見登美彦 森見登美彦の『有頂天家族』です。 レトロでポップでリズミカル、そしてユーモアたっぷりなんだけど妙に格調の高さを感じさせる文体。 それに花を添えるのが大正ロマンを髣髴とさせる電気ブランや赤玉ポートワインといった小道具。 彼の小説には裸電球がよく似合う。 舞台となる京都の街ですら薄暗い闇の中で裸電球に照らされているよう。 ... 2009年1月3日 十六夜亭
小説 『ベイジン』真山仁 真山仁の『ベイジン』である。 オリンピックを直前に控えた中国が舞台のポリティカルエコノミー小説。 気分はほとんどプロジェクトⅩです。 BGMはもちろん中島みゆきの「地上の星」。 風の中のすばる 砂の中... 2008年12月19日 十六夜亭
小説 『Xωρα(ホーラ)』篠田節子 篠田節子の『Xωρα(ホーラ) -死都-』です。 この作家は好きな作家の一人で結構、読んでいます。 自分の中での著者のイメージは「手堅くて、はずれが少ない」という感じでしょうか? しかしながら、この作品に関してはもう一つ乗り切れませんでした。 二日酔いの頭で読んだせいかも…。 この小説のコピーにゴシック・ホラーとありま... 2008年12月14日 十六夜亭
SF 石黒耀 『昼は雲の柱』石黒耀 石黒耀の『昼は雲の柱』という長編小説です。 先日、読んだ『死都日本』が、すごくイイ出来だったので、その勢いを借りて今月は石黒耀の小説ばかり読んでいます。 中身は火山によるカタストロフィーシミュレーショ... 2008年11月30日 十六夜亭
ミステリー 『うたう警官』佐々木譲 佐々木譲の『うたう警官』です。 以前、読んだ同じ作家の『警察庁から来た男』の出来がよかったので、その勢いで読んでみた。 この小説を読むと昔、報道された北海道で実際にあった事件(稲葉事件)が思い出される... 2008年11月28日 十六夜亭
SF 石黒耀 『震災列島』石黒耀 石黒耀の『震災列島』である。 駿河湾沖を震源とする東南海地震を大掛かりな仕掛けとしたクライシス冒険活劇。 先日、読んだ『死都日本』が、ものすごくインパクトがあったので、その流れで読む石黒耀の作品。 ストーリーは名古屋で地質調査業を生業とする主人公が東海・南海地震を利用して、自分の娘の命を奪う原因となったヤクザと対決して... 2008年11月25日 十六夜亭
ミステリー 佐々木譲『警察庁から来た男』 佐々木譲の『警察庁から来た男』です。 この小説、まぎれもないハードボイルドです。 無駄のないツボを押さえた上質の作品です。 舞台は北海道警。 ある日、タイ人少女の売春事件を発端として警察庁から特別監察が入る。 派遣されたのはキャリアといわれる若いエリート警官。 一方、札幌のすすき野では暴力バーのあるビルから男が落ちると... 2008年11月20日 十六夜亭
SF 傑作石黒耀 『死都日本』石黒耀 石黒耀の『死都日本』です。 第26回メフィスト賞、第15回宮沢賢治賞(奨励賞)、受賞作。 いやはや、傑作です。 この本を読むまで南九州の霧島連山や鹿児島湾などの地形が大規模な噴火によって形成され、過去... 2008年11月7日 十六夜亭
小説 『エピデミック』川端裕人 オススメです。面白いです。スピード感あります。 エピデミックとは医学用語のひとつで感染症(ひらたく言えば伝染病ですな)が急激に地域社会に広がっていく状態のこと。 ちなみに、感染症が国をまたがって急激に... 2008年9月24日 十六夜亭
小説 『1995年のスモーク・オン・ザ・ウォーター』五十嵐貴久 五十嵐貴久の『1995年のスモーク・オン・ザ・ウォーター』です。 いやー、40過ぎのオジさんにはささる小説でした。 山形市立図書館から借りました。 休日に読むにはちょうどよい小説です。 文章も軽快でスイスイ読めます。 本を読むのは決して速くないですが、それでも3時間ぐらいで読了しました。 タイトルにある「スモーク・オン... 2008年9月15日 十六夜亭