ノンフィクション 『センス・オブ・ワンダーを探して』福岡伸一、阿川佐和子 福岡伸一と阿川佐和子の対談集、『センス・オブ・ワンダーを探して ~生命のささやきに耳を澄ます~』です。 福岡伸一と阿川佐和子という組み合わせにやや唐突な感じを受けたが、硬軟おりまぜた、なかなか、よい対談集だ。 全体に福岡伸一がこれまで書いた本のおさらいと言った感じがしないでもないが、中学生や高校生が手にするにはオススメ... 2014年8月3日 十六夜亭
小説 『コラプティオ』真山仁 これまでも真山仁の小説はいくつか読んでいるが、あまりはずれたことがない。 今回も手堅くまとめてある。 コラプティオとはラテン語で「疑獄」という意。 内容は日本の政府を舞台にしたポリティカルスリラー。... 2014年7月13日 十六夜亭
小説 『楽園のカンヴァス』原田マハ 原田マハの『楽園のカンヴァス』です。 第25回山本周五郎賞受賞作。 大人のファンタジーであり、よい恋愛小説だなぁと。 恋愛小説と言うには、恋愛の要素が少ないような気がするが、でもやっぱり、恋愛小説なのだと思う。 実在する倉敷にある大原美術館やMOMA(ニューヨーク近代美術館)が登場したり、舞台がスイスのバーゼルに移った... 2014年7月12日 十六夜亭
小説 『春を背負って』笹本稜平 笹本稜平の『春を背負って』である。 高校生の頃は、新田次郎の『孤高の人』、『栄光の岩壁』、『銀嶺の人』といった山岳小説を読みふけった。 その影響で、短い間だったが「山と渓谷」や「岳人」なんていう登山の... 2014年5月5日 十六夜亭
ミステリー 『KGBから来た男』デイヴィッド・ダフィ デイヴィッド・ダフィの『KGBから来た男』である。 タイトルからするとスパイアクションモノを想像するが、チャンドラーの系譜に連なるような、かなりちゃんとしたハードボイルドだった。 ミステリーでロシアが登場するとなれば、当然、vsアメリカ(西側)というエスピオナージの構図が定番だったが、本作はニューヨーク在住のKGBでス... 2014年2月11日 十六夜亭
小説 『原発ホワイトアウト』若杉冽 若杉冽の『原発ホワイトアウト』である。 現役の官僚が書いたことで話題の小説。 登場する一部の人物には実在のモデルがいると言われ、発売当初、霞ヶ関では、そのリアルさから作者がだれか犯人探しが始まったとか…。 おそらく著者がこの小説を通じてアピールしたいのは、電力会社が日本という国のシステムに、どのように関与しコントロール... 2014年2月9日 十六夜亭
ノンフィクション 『最終講義-生き延びるための六講』内田樹 内田樹の『最終講義-生き延びるための六講』です。 著者が教鞭をとった、神戸女学院大学での最後の講義を含む、六つの講演をまとめたもの。 講演ゆえにか「そこまで言って、いいんかい?」といった内容もなかにあるが、主張自体は押し付けがましいものではない。 教育に関する考え方や、生きる(学ぶ)ためには何が大切かといった彼の考えは... 2014年2月8日 十六夜亭
小説 『グリード』真山仁 真山仁の『グリード』である。NHKでドラマにもなった経済小説『ハゲタカ』シリーズの最新刊。 舞台はリーマンショック直前のアメリカ。 サブプライムローンの破綻に端を発するウォールストリート発の世界金融恐慌。 この混乱に乗じてアメリカを象徴するような企業を買収しようとする、主人公の鷲津が社長を務める投資ファンド。 このたく... 2014年1月19日 十六夜亭
歴史・時代小説 『光圀伝』冲方丁 冲方丁(うぶかた・とう)の『光圀伝』である。 文字通り、水戸光圀の物語であり、彼の青年期から亡くなるまでを描いた大河小説である。 思えば水戸光圀、イコール水戸黄門はテレビで何度となく見ているせいか分か... 2014年1月9日 十六夜亭
小説 本屋大賞 『舟を編む』三浦しをん 三浦しをんの『舟を編む』です。 2012年の第9回「本屋大賞」受賞作。 相変わらずうまいなぁと感心する。 以前、『風が強く吹いている』という大学生の箱根駅伝をテーマにした作品を読んだ時も思ったことだが心の機微というか、泣かせどころを知っている。 この作者、普段光の当たらないような職業や人々にスポットを当てて物語を作るの... 2013年12月31日 十六夜亭
ミステリー 『64(ロクヨン)』横山秀夫 横山秀夫『64(ロクヨン)』である。『このミステリーがすごい! 2013年国内編 1位』、『2013年 週刊文春ミステリーベスト10 1位』、『2013年本屋大賞 2位』という屈指のミステリー。昨今のライトノベルまがいの... 2013年12月23日 十六夜亭
小説 ホラー 『残穢』小野不由美 小野不由美の『残穢』である。 「残穢」は「ざんえ」と読む。 残った穢(けが)れということですね。 第二十六回山本周五郎賞受賞作。 ノンフィクションのようなフィクションのようなマジックリアリズム的な不思議な小説。 そんな訳で小説としてもホラーとしても、ちょっと異色。 発端は主人公の知り合いのライターからもたらされた、怪異... 2013年12月22日 十六夜亭
ミステリー 『教場』長岡弘樹 長岡弘樹の『教場』である。 今年の「このミステリーがすごい!」で国内篇の第2位になった作品。 そうしたこともあり、地元の図書館で見つけたときに迷わず手にとる。 舞台は警察学校。 物語は、各々、独立した短編で構成されているが最初にプロローグ的なエピソードがあり最後にエピローグで締められているので連作として読むのだろう。 ... 2013年12月15日 十六夜亭