小説本屋大賞直木賞 『蜜蜂と遠雷』恩田陸 恩田陸の『蜜蜂と遠雷』である。 結構なヴォリュームの作品だがぐいぐいと一気に読んでしまった。 こんなに、作品に引き込まれて読んでしまったのは久しぶりである。 場面への導き方が抜群に上手い。 こんなに上手いと著者自身の手のひらで踊らされている感がして自己嫌悪に陥る、そこがいやになる。 物語は吉ケ江国際ピアノコンクールとい... 2018年4月5日 十六夜亭
小説本屋大賞 『海賊とよばれた男』百田尚樹 とりあえず、言い訳 著者のツイッター等での発言が度々、物議をかもしたり炎上したりしていることは知っているし、彼の思想や発言自体、賛成できない部分は多々ある。 そういう意味では新年の一冊目に読む本が百田... 2017年1月1日 十六夜亭
歴史・時代小説本屋大賞 『村上海賊の娘』和田竜 第11回本屋大賞、第35回吉川英治文学新人賞受賞作。 上下巻、各々500ページ近いなかなかのヴォリューム。 おかげで、お盆休みのかなりの時間をつぎ込んでしまった。 東北の内陸に住んでいると、なかなか身... 2015年8月16日 十六夜亭
小説本屋大賞 『舟を編む』三浦しをん 三浦しをんの『舟を編む』です。 2012年の第9回「本屋大賞」受賞作。 相変わらずうまいなぁと感心する。 以前、『風が強く吹いている』という大学生の箱根駅伝をテーマにした作品を読んだ時も思ったことだが心の機微というか、泣かせどころを知っている。 この作者、普段光の当たらないような職業や人々にスポットを当てて物語を作るの... 2013年12月31日 十六夜亭
歴史・時代小説本屋大賞 『天地明察』冲方丁 冲方丁(うぶかたとう)の『天地明察』である。 主人公の渋川春海がの生き方がいくつになってもみずみずしい。 渋川春海とは江戸時代前期の数学者で天文学者でもあった。 そして貞享暦という太陰太陽暦の暦法の日... 2011年8月20日 十六夜亭