
ミステリーの記事一覧


遠田潤子の『雪の鉄樹』です。 帯の「本の雑誌が選ぶ2016年度文庫ベストテン第1位」という惹句にそそられて七日町の八文字屋で昨年の30日に購入。 全体に主人公の心情を描き込み過ぎてる感があって、もう一...

篠田節子の『インドクリスタル』である。 上下二段組みで500ページを越える大作。 著者は様々なジャンルのエンターテイメント作品を手がけているが、一般にはホラー、SF、推理小説の作家として知られているの...

柚月裕子の『孤狼の血』である。 昨年の第69回日本推理作家協会賞受賞作。 読み始めて最初の印象は、こなれていないという感じだろうか? 文章に「遊び」がない。 カッチリしているといってもいい。 ちょっと...

ドン・ウィンズロウの『ザ・カルテル』である。この作品も、前作に劣らず上下巻で1200ページを超える大作である。「この作品も」というのには訳があって、本作は2009年に...

フランスのミステリー作家、ピエール・ルメートルの『悲しみのイレーヌ』である。 ルメートルは本作の前に発表された『その女アレックス』という作品でミステリー関係の賞を総なめし、2014年の日本の読書界を...

ジェフリー・ディーヴァーの『スキン・コレクター』である。基本、ジェフリー・ディーヴァーは嫌いではないが、その緻密なストーリーや濃密な文章のせいか、読むのには少々、覚悟が必要な気分がある。そんな訳で...

橘玲の『タックスヘイヴン』である。いや、面白い。 著者お得意の国際金融ミステリーである。 この作家、もうちょっと作家としての評価を得ていいのではないだろうか?...