ミステリー黒川博行 『螻蛄(けら)』黒川博行 黒川博行の『螻蛄(けら)』である。 先月読んだ『破門』が面白かったのがきっかけで、最近は黒川博行づいている。 今回の作品も、安定した面白さ。 『破門』同様、疫病神シリーズといわれる作品で、これは第4弾になる。 シリーズにはなっているが、この作品も一冊で完結の内容になっているので前作を読んでなくても問題なく読める。 自称... 2014年10月15日 十六夜亭
ミステリー黒川博行 『離れ折紙』黒川博行 黒川博行の『離れ折紙』である。 先月読んだ『破門』という小説が面白かったので、つい、また同じ著者の小説を読んでしまった。 今回のは、人間の欲望渦巻く美術界を舞台にした6編の短編集。 各々の短編はアールヌーヴォーの工芸から、日本刀、浮世絵、日本画など話の中心となる美術品は異なるが、登場人物や舞台が一部重なっているところが... 2014年9月15日 十六夜亭
ミステリー直木賞黒川博行 『破門』黒川博行 黒川博行『破門』を一気に読了。 本作はつい先日、第151回直木賞を受賞した。 賞をとるだけあって、最近、読んだ小説の中では飛び抜けて面白かった。 タイトルだけ見ると、ちょっと堅い小説なのかと思ったが、まるで正反対のエンターテイメント。 リーダービリティも高く、一気に物語に引き込まれた。 オモロイ! ワロタ! 内容は大阪... 2014年8月16日 十六夜亭
ミステリー 『KGBから来た男』デイヴィッド・ダフィ デイヴィッド・ダフィの『KGBから来た男』である。 タイトルからするとスパイアクションモノを想像するが、チャンドラーの系譜に連なるような、かなりちゃんとしたハードボイルドだった。 ミステリーでロシアが登場するとなれば、当然、vsアメリカ(西側)というエスピオナージの構図が定番だったが、本作はニューヨーク在住のKGBでス... 2014年2月11日 十六夜亭
ミステリー 『64(ロクヨン)』横山秀夫 横山秀夫『64(ロクヨン)』である。『このミステリーがすごい! 2013年国内編 1位』、『2013年 週刊文春ミステリーベスト10 1位』、『2013年本屋大賞 2位』という屈指のミステリー。昨今のライトノベルまがいの... 2013年12月23日 十六夜亭
ミステリー 『教場』長岡弘樹 長岡弘樹の『教場』である。 今年の「このミステリーがすごい!」で国内篇の第2位になった作品。 そうしたこともあり、地元の図書館で見つけたときに迷わず手にとる。 舞台は警察学校。 物語は、各々、独立した短編で構成されているが最初にプロローグ的なエピソードがあり最後にエピローグで締められているので連作として読むのだろう。 ... 2013年12月15日 十六夜亭
ミステリー翻訳 『007 白紙委任状』ジェフリー・ディーヴァー ジェフリー・ディーヴァーの『007 白紙委任状』である。著者はリンカーン・ライムシリーズで有名な、あのジェフリー・ディーヴァー。 緻密なミステリーを書くアメリカのベストセラー作家だ。 本来、007シリーズは... 2013年12月8日 十六夜亭
ミステリー翻訳 『二流小説家』デイヴィッド・ゴードン デイヴィッド・ゴードンの『二流小説家』である。 2012年の「このミステリーがすごい! 」(宝島社)、「ミステリが読みたい! 」(早川書房)、「週刊文春ミステリーベスト10」(文藝春秋)で1位になったことや、日本では上川隆也が主演で映画化されたこともあり、ずっと気にはなっていたのだが、近所の図書館に出掛けたら、たまたま... 2013年10月14日 十六夜亭
ミステリードン・ウィンズロウ 『サトリ』ドン・ウィンズロウ ドン・ウインズロウの『サトリ』である。現在、ミステリー界では高い人気、実力を持つ。以前、読んだ『犬の力』は傑作だったが、それとはだいぶ雰囲気が異なる。これには理由があって『サトリ』は他人の作家が書いた... 2012年2月27日 十六夜亭
ミステリードン・ウィンズロウ傑作 『犬の力』ドン・ウィンズロウ ドン・ウィンズロウの『犬の力』である。 2010年の『このミステリーがすごい!』海外編の1位となった骨太のミステリー。 「ミステリーの賞もとってるし、一応、読んどいたほうがイイかな」という軽い気分で手に取っ... 2011年8月13日 十六夜亭
ミステリー 『暗闇の蝶』マーティン・ブース マーティン・ブースの『暗闇の蝶』です。 一風変わった大人のミステリー。 翻訳は松本剛史。 舞台はイタリア中部の小さな田舎町。 主人公は表向きは蝶を描くために引っ越してきた画家。 しかし、本職は裏社会から高い技術で信頼を得ている職人。 彼は住処を転々としながらプロフェッショナルの暗殺者からの依頼を受け、用途に合った銃や弾... 2011年7月18日 十六夜亭
ミステリー翻訳 『ユダヤ警官同盟』マイケル・シェイボン マイケル・シェイボンの『ユダヤ警官同盟』です。 翻訳は黒原敏行。 発行は2009年5月。 帯にやられたという感じである。 帯には「とてつもないミステリ、上陸。今年度ナンバー1注目作!」とある。 おまけにヒューゴー賞、ネビュラ賞、ローカス賞という海外のSFの主な賞を総なめの上、エドガー賞長篇賞、ハメット賞最終候補というこ... 2009年5月20日 十六夜亭
ミステリー 今野敏『隠蔽捜査』 今野敏の『隠蔽捜査』です。 なかなか、よい、警察小説です。 ページ数もコンパクトでテンポもよい。 ちょっと、主人公と彼の妻の生き方に感動しました。 主人公は警察庁長官官房総務課課長の竜崎伸也。 いわゆるキャリアといわれる警察官僚です。 物語は凶悪な犯罪を起こしたにもかかわらず少年だったため刑が軽くて出所した人物たちが次... 2009年4月21日 十六夜亭