ミステリー傑作ドン・ウィンズロウ 『犬の力』ドン・ウィンズロウ ドン・ウィンズロウの『犬の力』である。 2010年の『このミステリーがすごい!』海外編の1位となった骨太のミステリー。 「ミステリーの賞もとってるし、一応、読んどいたほうがイイかな」という軽い気分で手に取っ... 2011年8月13日 十六夜亭
ミステリー 『暗闇の蝶』マーティン・ブース マーティン・ブースの『暗闇の蝶』です。 一風変わった大人のミステリー。 翻訳は松本剛史。 舞台はイタリア中部の小さな田舎町。 主人公は表向きは蝶を描くために引っ越してきた画家。 しかし、本職は裏社会から高い技術で信頼を得ている職人。 彼は住処を転々としながらプロフェッショナルの暗殺者からの依頼を受け、用途に合った銃や弾... 2011年7月18日 十六夜亭
ミステリー翻訳 『ユダヤ警官同盟』マイケル・シェイボン マイケル・シェイボンの『ユダヤ警官同盟』です。 翻訳は黒原敏行。 発行は2009年5月。 帯にやられたという感じである。 帯には「とてつもないミステリ、上陸。今年度ナンバー1注目作!」とある。 おまけにヒューゴー賞、ネビュラ賞、ローカス賞という海外のSFの主な賞を総なめの上、エドガー賞長篇賞、ハメット賞最終候補というこ... 2009年5月20日 十六夜亭
ミステリー 今野敏『隠蔽捜査』 今野敏の『隠蔽捜査』です。 なかなか、よい、警察小説です。 ページ数もコンパクトでテンポもよい。 ちょっと、主人公と彼の妻の生き方に感動しました。 主人公は警察庁長官官房総務課課長の竜崎伸也。 いわゆるキャリアといわれる警察官僚です。 物語は凶悪な犯罪を起こしたにもかかわらず少年だったため刑が軽くて出所した人物たちが次... 2009年4月21日 十六夜亭
ミステリー 『ナイチンゲールの沈黙』海堂尊 海堂尊の『ナイチンゲールの沈黙』である。 前作の『チームバチスタの栄光』はとっても面白かった。 展開もスピーディーだしストーリーにも無理がなく、最後まで一気に読んだ覚えがある。 映画やドラマになってヒットしたのも、さもありなんという感じである。 という訳で、前作と同じようなものを期待して読んだのだが、どうもノリきれなか... 2009年2月25日 十六夜亭
ミステリー 『無痛』久坂部羊 久坂部羊の『無痛』です。 東京へ出掛けた行き帰りの新幹線の中でイッキに読みきりました。 面白かったです。 …が、ちょっとグロい感じもあります。 『羊たちの沈黙』など一連のハンニバル・レクターのシリーズにも似たニュアンスがあります。 タイトルは「無痛」ですが、被害者が惨殺されるシーンは克明かつ事細かに描かれており、読んで... 2009年2月22日 十六夜亭
ミステリー トム・ロブ・スミス『チャイルド44』 トム・ロブ・スミスの『チャイルド44』である。 本の帯には「このミステリーがすごい!」2009年版海外編第1位。 2008年度CWAスティール・ダガー受賞、ブッカー賞ノミネートとある。 これは、是非とも読まねばなるまい。 この小説は1978年から1990年にかけてロシアで実際にあったチカチーロ事件という52人を殺害した... 2009年1月11日 十六夜亭
ミステリー 『うたう警官』佐々木譲 佐々木譲の『うたう警官』です。 以前、読んだ同じ作家の『警察庁から来た男』の出来がよかったので、その勢いで読んでみた。 この小説を読むと昔、報道された北海道で実際にあった事件(稲葉事件)が思い出される... 2008年11月28日 十六夜亭
ミステリー 佐々木譲『警察庁から来た男』 佐々木譲の『警察庁から来た男』です。 この小説、まぎれもないハードボイルドです。 無駄のないツボを押さえた上質の作品です。 舞台は北海道警。 ある日、タイ人少女の売春事件を発端として警察庁から特別監察が入る。 派遣されたのはキャリアといわれる若いエリート警官。 一方、札幌のすすき野では暴力バーのあるビルから男が落ちると... 2008年11月20日 十六夜亭
ミステリー翻訳 『ウォッチメイカー』ジェフリー・ディーヴァー ジェフリー・ディーヴァーの『ウォッチメイカー』です。 2008年度の『このミステリーがすごい』の海外部門で第1位になった作品です。 主人公のリンカーン・ライムは脊髄損傷のため両手両足が麻痺しているとい... 2008年3月20日 十六夜亭
ミステリー 『破裂』久坂部羊 久坂部羊の『破裂』である。 いわゆる医療ミステリー。 文章も読みやすく、エンターテイメント性もあり読み応えは十分。 とはいえ、高齢化社会や医療裁判、尊厳死、医大のシステムといった多くの社会問題を読者に投げかける。 今の超高齢化といわれる日本の現実を思うとある意味、非常に示唆に富んだ、ちょっと怖い小説である。 映画監督で... 2007年9月5日 十六夜亭
ミステリー 『ナイトフォール』ネルソン・デミル ネルソン・デミルの『ナイトフォール』です。 翻訳は白石朗。 この作家、結構、お気に入りです。 まぁ、はずれる場合も時としてあるのですが…。 中でも、ジョン・コーリーという主人公が登場する一連のシリーズは、いつも一気に読んでしまう。 本作も期待にたがわずジェットコースターのような展開でページを手繰る手が止まらなかった。 ... 2006年9月21日 十六夜亭
ミステリーマイクル・クライトン 『恐怖の存在』マイクル・クライトン マイクル・クライトン『恐怖の存在』(上・下)早川書房を読む。 この本を読むと「はたして、地球は本当に温暖化に向かっているのだろうか」という疑問が普通にわいてくる。 地球温暖化や環境問題というのは、毎日... 2006年7月7日 十六夜亭