海堂尊の『ナイチンゲールの沈黙』である。 前作の『チームバチスタの栄光』はとっても面白かった。 展開もスピーディーだしストーリーにも無理がなく、最後まで一気に読んだ覚えがある。 映画やドラマになってヒットしたのも、さもありなんという感じである。 という訳で、前作と同じようなものを期待して読んだのだが、どうもノリきれなか...
ミステリーの記事一覧

トム・ロブ・スミスの『チャイルド44』である。 本の帯には「このミステリーがすごい!」2009年版海外編第1位。 2008年度CWAスティール・ダガー受賞、ブッカー賞ノミネートとある。 これは、是非とも読まねばなるまい。 この小説は1978年から1990年にかけてロシアで実際にあったチカチーロ事件という52人を殺害した...

佐々木譲の『うたう警官』です。 以前、読んだ同じ作家の『警察庁から来た男』の出来がよかったので、その勢いで読んでみた。 この小説を読むと昔、報道された北海道で実際にあった事件(稲葉事件)が思い出される...

佐々木譲の『警察庁から来た男』です。 この小説、まぎれもないハードボイルドです。 無駄のないツボを押さえた上質の作品です。 舞台は北海道警。 ある日、タイ人少女の売春事件を発端として警察庁から特別監察が入る。 派遣されたのはキャリアといわれる若いエリート警官。 一方、札幌のすすき野では暴力バーのあるビルから男が落ちると...

ジェフリー・ディーヴァーの『ウォッチメイカー』です。 2008年度の『このミステリーがすごい』の海外部門で第1位になった作品です。 主人公のリンカーン・ライムは脊髄損傷のため両手両足が麻痺しているとい...

ネルソン・デミルの『ナイトフォール』です。 翻訳は白石朗。 この作家、結構、お気に入りです。 まぁ、はずれる場合も時としてあるのですが…。 中でも、ジョン・コーリーという主人公が登場する一連のシリーズは、いつも一気に読んでしまう。 本作も期待にたがわずジェットコースターのような展開でページを手繰る手が止まらなかった。 ...

マイクル・クライトン『恐怖の存在』(上・下)早川書房を読む。 この本を読むと「はたして、地球は本当に温暖化に向かっているのだろうか」という疑問が普通にわいてくる。 地球温暖化や環境問題というのは、毎日...

正月、早々『愚か者死すべし』である。 歯の浮くようなキザなセリフ。 あくまでも、原尞という作者流の男の美学に彩られた作品である。 セリフやプロット、女性を含めた脇役にいたる全ての登場人物の行動パターン...

遅ればせながら大ベストセラーのダン・ブラウン「ダ・ヴィンチ・コード」を読む。 「買うまでもないだろうな」と思い、そのうち図書館で借りてやろうと思っていると今月初めに県立図書館で見つけた。 しかも『ダ・...
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