ジェフリー・ディーヴァー『007 白紙委任状』
ジェフリー・ディーヴァー『007 白紙委任状』
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ジェフリー・ディーヴァーの『007 白紙委任状』である。
著者はリンカーン・ライムシリーズで有名なアメリカのベストセラー作家。
元来、007シリーズはイギリスの作家イアン・フレミングが発表した小説だが、フレミング亡き後、何人かの作家がジェームズ・ボンドを主人公とした小説を発表している。
とは言え、作者が緻密なミステリーを得意とするジェフリー・ディーヴァーというのはあまり007的ではないと思うのだが…。

舞台はセルビアからロンドン、ドバイ、そして南アフリカのケープタウンへと広がる。
産業廃棄物処理企業や飢餓対策の慈善団体などが登場するのは、いかにも現代的。
中盤ぐらいまでもたついた感じがあるが、終盤は展開もスピーディー。

大昔に読んだイアン・フレミングと比べれば緻密だし、内省的な性格のボンドというのは、いかにもJ.ディーヴァー的だ。
つまりは、物語の展開に昔の007らしいダイナミックさや、いいかげんさに欠けている。
そんな訳で、特殊な武器や愛車のギミックはあまり期待できない。

ちなみに、ボンドの愛飲する酒がバーボンというのは作者がアメリカ人だからか?
やっぱり007ならば、タキシードとかを着てドライなマティーニを粋に飲んで欲しいものである。

また、スバルのオーナーとしてはインプレッサが好意的に取り上げられているのはうれしいところ。
いかんせん、どうしてもジェームス・ボンドを演じているダイニエル・クレイグの顔がちらついてしまうのは仕方がないか。

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