藤沢周平記念館に行く
藤沢周平記念館に行く
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全景:藤沢周平記念館に行く

全景

この春に出来たばかりの鶴岡市立藤沢周平記念館に行ってみる。
開館したというニュースを聞いたときから「行かなくちゃ」と思っていた。
場所は鶴岡市のほぼ中心部、彼が描く小説に登場する海坂藩のモデルとなった庄内藩のお城の跡地、鶴岡公園にある。
建物の設計は鶴岡の隣町の酒田市にある東北公益文科大学大学院教授の高谷時彦。

訪ねたのは15時を回った頃だったが記念館の前では記念撮影に励む中年の夫婦を多く見かけた。
中に入るとエントランスなども狭く、かなりこじんまりとしている印象。
展示室に入ると最初に藤沢周平のすべての本が展示してある。
続いて初期の頃や代表作の原稿などが数多く展示してある。
手書きの原稿などを見ると、その字は丸っこくて女子高生が書く丸文字と似たようなかわいいものだった。
一番の見どころは東京の自宅から書斎を移築して展示している個所だろう。
質素な畳敷きの部屋に決して大きくはない机と肘掛のついて椅子が置いてある。
そこには文豪の書斎といったオーラや雰囲気はない。
本や資料が膨大に積み上げられているわけでもなく、豪華でも広くもない普通の六畳ほどの部屋にテレビや本棚があるといった、本当に普通の部屋である。
市井の人々の生活を描き、普通の生活を愛した作家らしい部屋だと思った。

企画展では『蝉しぐれ』をテーマにした展示を行っていた。
主人公や登場人物の名前が何通りも書かれた創作メモなど、小説は十数年前に読んだきりではあったが物語を思い返しながら見てみるとなかなか興味深い。
小説の挿絵を描いていた山本甚作も鶴岡出身とは知らなかった。

藤沢周平の映画ばやりのせいか中年から老年にかけての夫婦など来館者も思ったより多く、中には二十代であろう若者の姿もチラホラと見かけた。
帰りに、そういえばと思い庄内観光物産開館に寄って藤沢周平が愛したという「醤油の実」というもろみ? のようなご飯の友を購入。
自宅へ向かう二時間弱、クルマを運転しながら久しぶりに藤沢周平でも読んでみようかと思う。

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