マイケル・シェイボン『ユダヤ警官同盟』
マイケル・シェイボン『ユダヤ警官同盟』
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マイケル・シェイボンの『ユダヤ警官同盟』です。
翻訳は黒原敏行。
発行は2009年5月。

帯にやられたという感じである。
帯には「とてつもないミステリ、上陸。今年度ナンバー1注目作!」とある。
おまけにヒューゴー賞、ネビュラ賞、ローカス賞という海外のSFの主な賞を総なめの上、エドガー賞長篇賞、ハメット賞最終候補というこれまた海外のミステリーの賞の候補にもなっている作品なのだ。

これは! と思って意気込んで読んでみたが…。
まぁ正直、面白くない。(ユダヤ人が読めば面白いのかもしれないが…)
文章の比喩が過剰に装飾的で長ったらしく読みにくい。
そのため、読み始めた途端「これは、エンジンがかかるまで時間がかかるぞ」と思ったが案の定、なかなか乗れない。
アラスカをユダヤ人の入植地に設定したところはSF的であるがSF的なのはシチュエーションのみであり、物語としては完全にミステリーである。

舞台はアラスカ州にあるバラノフ島の都市シトカ。
物語ではこの場所にユダヤ人が入植し彼らの自治区になっている設定である。
主人公でユダヤ人の刑事ランツマンは、この街のホテルで起こった殺人事件を追うが、彼がたどり着いた先には中東を揺るがすユダヤ人による謀略があった。
とは言うものの主人公の活躍はアラスカで、最初に起きた事件を解決することに終始する。
ユダヤ人が未だイスラエルという国を建国しておらず、エルサレムがパレスチナの民のものであったならばこうしたシチュエーションや謀略は十分起こりそうである。
読むときに、ユダヤ教やその習わしについての知識が多少ないと読み進むのがきびしいかも。

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