太宰治の生家「斜陽館」を訪ねる - 2009年5月
全景
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昨晩は、むつ市の運動公園で車中泊。
なかなか寝付かれなかったが、ふと目が覚めたら時計の針は5時25分を指している。
ペットボトルのお茶を飲み、移動すること以外、何もすることがないので5時30分過ぎには五所川原市を目指しクルマを走らせる。
むつ市から斜陽館まではほぼ140キロの道のり。

むつ市の運動公園:太宰治の生家「斜陽館」を訪ねる - 2009年5月
むつ市の運動公園

青森市までは陸奥湾を右手に見ながら国道279号線を南下する。
天気もよく海がきれいだ。
春の日差しを受け凪いだ海が輝いている。
対岸には津軽半島も見える。
昨日走ったときは感じなかったがこの国道、結構アップダウンが激しい。
渋滞もなく青森市内へは7時ぐらいに入る。
途中、ガソリンを給油しコンビニのおにぎりで朝食。

陸奥湾:太宰治の生家「斜陽館」を訪ねる - 2009年5月
陸奥湾

斜陽館に到着

全景:太宰治の生家「斜陽館」を訪ねる - 2009年5月
全景

8時30分過ぎには金木町の斜陽館に到着する。
駐車場は既にほぼ満車の状態。
数台分しか空いていない駐車スペースに係員の誘導で滑り込ませる。
こうした文化施設には珍しく8時30分という早い時間にオープンなので、ちょうどよいタイミングに到着した。

陽館の玄関:太宰治の生家「斜陽館」を訪ねる - 2009年5月
陽館の玄関

玄関脇の垂れ幕には太宰治の生誕100周年とある。
外観を見る限りではそれほど豪華な印象はないが中に入ると太宰治がいいとこの坊ちゃんだったというのをリアルに実感する。
玄関を入り受付で入館料を支払う。
併設された「津軽三味線会館と一緒のチケットならお得です」といわれ900円を支払い両方の施設を観ることにする。

玄関を入って左側の部屋:太宰治の生家「斜陽館」を訪ねる - 2009年5月
玄関を入って左側の部屋

ちなみに斜陽館のみなら500円で観ることできる。
玄関を入ると奥行きのある広い土間がある。
土間から靴をビニールの買い物袋に入れて室内に上がる。
部屋数は多いし、和室の襖の絵や洋室に置いてある椅子やテーブルなどの調度の一つひとつが立派である。
土間の奥には蔵があり、その中には太宰の本名である津島一族の系譜や太宰の原稿や書簡、出版された本の初版などが展示してある。
この建物は津島家が銀行を営んでいた時代もあった。
そのため、玄関を入ってすぐ左手の部屋には、かつて大きな金庫が置いてあったであろうスペースなども見てとれた。

1階の仏間:太宰治の生家「斜陽館」を訪ねる - 2009年5月
1階の仏間
洋館のような階段:太宰治の生家「斜陽館」を訪ねる - 2009年5月
洋館のような階段
2階の洋間:太宰治の生家「斜陽館」を訪ねる - 2009年5月
2階の洋間

斜陽館は数年前まで旅館として使われていた。
しかし、経営が悪化したため金木町が買い取り改装して現在のような太宰治の文学館となっている。
太宰は二十歳の頃、左翼運動に傾倒するも自身がこうした大地主の家に生まれたことに苦悩し自殺を図っている。
このときは亡くなることはなかったのだが・・・。

2階の廊下:太宰治の生家「斜陽館」を訪ねる - 2009年5月
2階の廊下
2階の和室:太宰治の生家「斜陽館」を訪ねる - 2009年5月
2階の和室
斜陽館の庭:太宰治の生家「斜陽館」を訪ねる - 2009年5月
斜陽館の庭

そういえば、毎年6月19日の太宰の誕生日(入水自殺で亡くなった遺体が見つかった日でもある)には桜桃忌といって東京の三鷹にある禅林寺で太宰の供養が行われる。
20数年前、学生時代に好奇心半分で訪れたことを思い出した。
文学少女というよりはあだっぽい感じの黒い服を着た女の子がたくさんいたような記憶がある。

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