『ナイトフォール』ネルソン・デミル
ネルソン・デミル『ナイトフォール』
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ネルソン・デミルの『ナイトフォール』です。
翻訳は白石朗。
この作家、結構、お気に入りです。
まぁ、はずれる場合も時としてあるのですが…。
中でも、ジョン・コーリーという主人公が登場する一連のシリーズは、いつも一気に読んでしまう。
本作も期待にたがわずジェットコースターのような展開でページを手繰る手が止まらなかった。

この『ナイトフォール』は『プラムアイランド』、『王者のゲーム』に続くジョン・コーリーのシリーズ三作目。
物語は実際にあった1996年のトランス・ワールド航空800便墜落事故を基に創作されている。
当時、事故はテロや軍部の陰謀説なども疑われたが、調査の結果、電気配線がショートして燃料タンクに残留した気化ガスに引火して爆発したのが原因とされた。

物語では、事故の原因に疑問を抱いた連邦統合テロリスト対策特別機動隊のジョン・コーリーが、捜査に乗り出し原因を解明していく。
なんといっても、このシリーズのいいのは(いいのか?)、下品なセリフととってもシニカルな主人公の思考回路である。
「尻穴野郎」という単語はいったい何回でてくるのだろう。

中でも傑作は、事件に周りの人たちを巻き込んでいくときの比喩である。
例えば、こんなセリフ「まるで、扇風機にクソがあたったときのような騒ぎになろうだろうな…」。
いったいどんな騒ぎなんだ…。
思うに、きっと、これ以上の、騒ぎは多分ないだろうと思う。

まぁ、こんな感じでテンポ良くページが進んでいく。
ただし、残念なのは起承転結の結の部分である。
トータル100ページの作品だとすれば結の部分は最後の3ページですべてまとめてしまった感じだ。
展開としては予想できないこともないのだが、もう少し丁寧に描いてもらいたかった。
ただ、それでも十分に楽しめる作品であることは間違いない。

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