上橋菜穂子の『精霊の守り人』です。
本屋さんのポップにあった「ダ・ヴィンチ文庫ランキング1位決定!」「本の雑誌が選ぶ2007年文庫ベスト1決定!」という惹句と著者の文化人類学者というプロフィールにそそられ買ってみました。
面白いです!
一気、読みです!
内容は、いわゆるファンタジーです。
ファンタジーというとホビットやエルフが登場するようなものを思い浮かべますが、そうした西洋的なものとは、また違う東洋的な世界観を持った作品です。
ストーリーは主人公の女用心棒バルサが、とある国の王子の命を化け物から守るといったものです。
日本人が書いたものだけあってトルーキンの指輪物語やル・グインのゲド戦記よりは段違いに、読みやすい作品です。
いくつかの児童文学賞を受賞している作品だけあって文章も平易です。
大人の鑑賞にも堪えうる作品ですが、やっぱり、物語としては子供向けかなと思います。
続編もずいぶんありそうなので、軽い小説を楽しみたいときなどには読んでみようかな。
とは思いますが、続編を購入するとはまってしまいそうなので、しばらくインターバルを置いて読んでみることにしよう…。
つまりは、そのぐらい大人もはまれるファンタジーということです。
ドラクエなどのRPGの好きな人にはオススメです。
第34回 野間児童文芸新人賞
第44回 産経児童出版文化賞 ニッポン放送賞
第25回 巖谷小波文芸賞
第23回 路傍の石文学賞