藤沢周平『海鳴り』
藤沢周平『海鳴り』
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藤沢周平の『海鳴り』です。
著者の作品は何冊も読んでいますが、彼の作品の中ではめずらしく暝い小説です。

主人公は老齢に指しかかった商人という市井の人です。
この主人公が引き起こす不倫の話を軸にした人情話のような恋愛小説です。
こうした、不義というか不倫の小説を読むにつけ思うのは「人の心に戸はたてられないなぁ」ということでしょうか? 
恋愛を理性でコントロールするというのは、なかなか難しいことなんだと思います。
だからといって、もちろん、そうしたことを肯定するつもりは、まったくありませんが…。
設定を現代に替えても通じそうな話です。

藤沢周平らしい清々した爽快な時代小説ではありません。
しかし、最後の最後で、なにか救われると言うか、パッと光が差すというか…。
そうしたところが藤沢周平らしいのでしょう…。

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