だいぶ昔に読んだ作品だが、飯嶋和一の『黄金旅風』である。 図書館で借りて読んだ本を、改めて購入した本というのは、それほど多くないのだが本作は「この本はちゃんと買って、持っていた方がいいな」と思い、改めて本屋さんで購入した。 そのぐらい、本作を読み終えたときは「いい小説だな」と思った。 以来、信者とまではいかないが飯島和...
飯嶋和一の記事一覧
飯嶋和一の『狗賓童子(ぐひんどうじ)の島』である。著者が描く物語の主人公は清廉な人たちが多いが、この物語の主人公も実に清々しい。 主人公は大塩平八郎の乱で平八郎とともに蜂起した西村履三郎を父に持つ西村常太郎。...
真面目で骨太で硬派な時代小説です。 前作の「黄金旅風」同様こちらも装丁が美しい。 物語は第一部と第二部に分かれ、600ページを超えるなかなか長い小説です。 舞台は島原の乱。 しかし、主人公は天草四郎で...