歴史・時代小説 浅田次郎 『一路』浅田次郎 浅田次郎の『一路』である。 これまでも、浅田次郎の作品はいくつか読んだことがあるが、中国を舞台としたシリアスな歴史ものなどとは趣を異にするコメディータッチの時代劇である。 これを読むと「お金を取れる作... 2015年11月24日 十六夜亭
歴史・時代小説 本屋大賞 『村上海賊の娘』和田竜 第11回本屋大賞、第35回吉川英治文学新人賞受賞作。 上下巻、各々500ページ近いなかなかのヴォリューム。 おかげで、お盆休みのかなりの時間をつぎ込んでしまった。 東北の内陸に住んでいると、なかなか身... 2015年8月16日 十六夜亭
歴史・時代小説 飯嶋和一 『狗賓(ぐひん)童子の島』飯嶋和一 飯嶋和一の『狗賓童子(ぐひんどうじ)の島』である。著者が描く物語の主人公は清廉な人たちが多いが、この物語の主人公も実に清々しい。 主人公は大塩平八郎の乱で平八郎とともに蜂起した西村履三郎を父に持つ西村常太郎。... 2015年6月29日 十六夜亭
歴史・時代小説 『若冲』澤田瞳子 澤田瞳子の『若冲』である。 伊藤若冲の展覧会には何度か足を運んだ。 江戸時代中期の画家であるにもかかわらず現代のデザインにも通じるような構図の大胆さに驚かされる。 画にチカラとキレがある。 そして、精... 2015年6月6日 十六夜亭
歴史・時代小説 中国 『重耳』宮城谷昌光 宮城谷昌光の『重耳』を読む。 上中下巻の三巻にわたる長大な小説だ。 著者のエッセーは読んだことがあるのだが、小説は初めて読んだ。 三国志やいずれも中国の古代を舞台にした小説が多いが、これまでどうも垣根... 2015年4月25日 十六夜亭
歴史・時代小説 藤沢周平 『ささやく河―彫師伊之助捕物覚え』藤沢周平 午前中から一日、藤沢周平『ささやく河―彫師伊之助捕物覚え』を読んで過ごす。 思いのほか、ページ数も多く夕方までかかってしまった。 元岡っ引きで、浮世絵の版木彫り職人を生業にしている主人公、伊之助が活躍... 2015年3月29日 十六夜亭
歴史・時代小説 司馬遼太郎 『菜の花の沖』司馬遼太郎 さて司馬遼太郎の『菜の花の沖』である。 全6巻にわたる、この大作は江戸時代の後期、北前船の船頭であり廻船商人である高田屋嘉兵衛を主人公とした一代記であり、北方開拓や当時のロシアと幕府の関係を描いた歴史... 2015年1月25日 十六夜亭
歴史・時代小説 『光圀伝』冲方丁 冲方丁(うぶかた・とう)の『光圀伝』である。 文字通り、水戸光圀の物語であり、彼の青年期から亡くなるまでを描いた大河小説である。 思えば水戸光圀、イコール水戸黄門はテレビで何度となく見ているせいか分か... 2014年1月9日 十六夜亭
歴史・時代小説 司馬遼太郎 『項羽と劉邦』司馬遼太郎 司馬遼太郎の『項羽と劉邦』である。むかし途中まで読んで、なかなか乗りきれずフェードアウトしてしまったので、再チャレンジ。簡単なメモを作りながら最後まで読み通したが、やっぱり他の司馬の作品と比べると... 2013年8月25日 十六夜亭
歴史・時代小説 本屋大賞 『天地明察』冲方丁 冲方丁(うぶかたとう)の『天地明察』である。 主人公の渋川春海がの生き方がいくつになってもみずみずしい。 渋川春海とは江戸時代前期の数学者で天文学者でもあった。 そして貞享暦という太陰太陽暦の暦法の日... 2011年8月20日 十六夜亭
歴史・時代小説 飯嶋和一 『出星前夜』飯嶋和一 真面目で骨太で硬派な時代小説です。 前作の「黄金旅風」同様こちらも装丁が美しい。 物語は第一部と第二部に分かれ、600ページを超えるなかなか長い小説です。 舞台は島原の乱。 しかし、主人公は天草四郎で... 2009年6月23日 十六夜亭
歴史・時代小説 和田竜『のぼうの城』 和田竜の『のぼうの城』である。 帯の「今年のナンバー1」というコピーにそそられて読んでみたが、もうひとつ作品に奥行きが感じられない。 面白くないこともないが、小説的には、もう一つこなれていない感じ。 ただ戦国時代、地方の小さな城を舞台にこうしたドラマチックな戦いが実際にあったことを知る勉強になったのはよかった。 物語は... 2009年1月18日 十六夜亭