
- ホーム
- 十六夜亭
十六夜亭
いずれの記事も、きわめて個人的かつ主観的な内容です。
軽慮浅謀、無知蒙昧、優柔不断、短慮軽率、独断専行、妄評多罪のこと、お許しください。
まぁ、ゆるーく読んでいただければありがたいです。
ハイ。
十六夜亭の記事一覧


森見登美彦の『太陽の塔』です。 パワフルでポップで疾走感のある文体。 文章もユニークだけど、どこか格調の高さを感じさせる。 初めて読む作家ですが、妙にそそられ、クセになりそうでなりそうです。 京都大学...

佐藤多佳子の『一瞬の風になれ』です。第28回(2007年) 吉川英治文学新人賞受賞、第4回(2007年) 本屋大賞を受賞した傑作です。まったくもって、いい作品です。全3巻の長い小説ですが、一気読みです。...

久しぶりに「いー本」に出会った感じです。 軽ーい文章がスゥーッと頭に入ってきます。 若い落語家が主人公で、その日常と彼の周辺の人々との交わりを描いたものですが、すごく良い。 結構、泣かせるところもあり...

宮崎駿の『風の谷のナウシカ』です。 山形県立図書館から借りてきました。 県立図書館に、こんな漫画がおいてあるとは知りませんでした。 しかも、豪華装丁本。 読んだことがなかったので、見つけたときは、やったぜ! と思わずにんまりしてしまいました。 『風の谷のナウシカ』は多くの人が映画で知っていることでしょう。 しかし、原作...

本屋さんで『ローリング・ストーン』誌の日本版が発売されたことを知る。『ローリング・ストーン』はアメリカでもっともメジャーな音楽雑誌のひとつ。表紙は今は亡きニルヴァーナのカート・コバーン。...

今日のニュースで村上春樹がノーベル文学賞の候補になっていることを知った。 『ノルウェイの森』がベストセラーになって以降、恥ずかしくて大っぴらには云えないのだが、かくいう私も村上春樹の愛読者の一人です。 ただし、小説とエッセイに限っての話ですが…。 オウム事件を扱った一連のノンフィクションは、どうしても触手が伸びず、いま...

ネルソン・デミルの『ナイトフォール』です。 翻訳は白石朗。 この作家、結構、お気に入りです。 まぁ、はずれる場合も時としてあるのですが…。 中でも、ジョン・コーリーという主人公が登場する一連のシリーズは、いつも一気に読んでしまう。 本作も期待にたがわずジェットコースターのような展開でページを手繰る手が止まらなかった。 ...

マイクル・クライトン『恐怖の存在』(上・下)早川書房を読む。 この本を読むと「はたして、地球は本当に温暖化に向かっているのだろうか」という疑問が普通にわいてくる。 地球温暖化や環境問題というのは、毎日...

奥田英朗の『サウスバウンド』である。 さほど期待はしなかったのだが思わぬ収穫だった。 ところどころで、クスクスと笑ってしまう。 いや、ホントに「明るくて面白くて、元気をもらえる小説」である。 以前、直...

中沢新一の『アースダイバー』(講談社)を読む。この本を読むと東京という都市は縄文時代のある時期、陸地はかなりの部分を海に侵食されていたらしい。そしてこの地形に縄文時代から...

現在、池波正太郎の剣客商売シリーズの5巻目となる『剣客商売-白い鬼』を読み終わったばかりである。 すっかり、池波正太郎の『剣客商売』に魅入られてしまった。 時代小説の巨匠に、こういうのも失礼だが、読ん...

「レキオス」池上永一(文芸春秋)を読む。 沖縄出身の小説家だけあって沖縄の空気やにおいをリアルに感じさせる作品である。 伝奇小説、あるいはSF小説としての素材がよいだけに一寸残念な展開のさせ方である。...