ジェフリー・ディーヴァーの『ウォッチメイカー』です。 2008年度の『このミステリーがすごい』の海外部門で第1位になった作品です。 主人公のリンカーン・ライムは脊髄損傷のため両手両足が麻痺しているとい...
十六夜亭
いずれの記事も、きわめて個人的かつ主観的な内容です。
軽慮浅謀、無知蒙昧、優柔不断、短慮軽率、独断専行、妄評多罪のこと、お許しください。
まぁ、ゆるーく読んでいただければありがたいです。
ハイ。
十六夜亭の記事一覧
司馬遼太郎の『世に棲む日日』である。吉田松陰と高杉晋作の生き方にを描いた物語である。司馬遼太郎のエッセイを読んでかねてから心に残る言葉があった。「吉田松陰の母親のお滝は自分の孫に『松蔭叔父のようにおなり』と...
今更ながら松本大洋の「鉄コン筋クリート」です。 コントラストの強い絵は個性的で、スピード感のある構成と暴力のもつ悲しさを感じさせる展開は文学的ともいえます。 先日、DVDで「鉄コン筋クリート」を観たこ...
上橋菜穂子の『精霊の守り人』です。 本屋さんのポップにあった「ダ・ヴィンチ文庫ランキング1位決定!」「本の雑誌が選ぶ2007年文庫ベスト1決定!」という惹句と著者の文化人類学者というプロフィールにそそられ買ってみました。 面白いです! 一気、読みです! 内容は、いわゆるファンタジーです。 ファンタジーというとホビットや...
福岡伸一の『生物と無生物のあいだ』である。サントリー学芸賞受賞作。遠浅の海辺。砂丘が穏やかな弓形に広がる。海を渡ってくる風が強い。空が海に溶け、海が陸地に接する場所には、生命の謎を解く何らかの破片が...
すべてを語ることのない静かな詩のような小説です。 翻訳された小説のような文体。 ちょっと奇抜で誇張された比喩。 主人公は葛藤を抱えた世を拗ねたような少年。 各章の冒頭に序文があって、それがサリンジャー...
宇江佐真理の『卵のふわふわ -八丁堀喰い物草子・江戸前でもなし-』です。タイトルに惹かれて手にとりました。読みきりの短編が集まって一編の長編を成すような小説です。各短編のタイトルをよくみると「秘伝...
森見登美彦の『太陽の塔』です。 パワフルでポップで疾走感のある文体。 文章もユニークだけど、どこか格調の高さを感じさせる。 初めて読む作家ですが、妙にそそられ、クセになりそうでなりそうです。 京都大学...
久しぶりに「いー本」に出会った感じです。 軽ーい文章がスゥーッと頭に入ってきます。 若い落語家が主人公で、その日常と彼の周辺の人々との交わりを描いたものですが、すごく良い。 結構、泣かせるところもあり...
宮崎駿の『風の谷のナウシカ』です。 山形県立図書館から借りてきました。 県立図書館に、こんな漫画がおいてあるとは知りませんでした。 しかも、豪華装丁本。 読んだことがなかったので、見つけたときは、やったぜ! と思わずにんまりしてしまいました。 『風の谷のナウシカ』は多くの人が映画で知っていることでしょう。 しかし、原作...